自信とはなにか

生きていくこと

息子よ

君のお母さんの妊娠中の体調は日々変わっていく。いま、彼女は息切れとの闘いの最中だ。本来なら、造作もなく歩ける数十mの距離の散歩でも、いまの母さんには何キロにも及ぶ坂道のように感じられるらしく、いつも激しい運動の後のようにゼイゼイと息が上がっているよ。

これは妊婦特有の症状だそうで、父さんも見ていて不安になるが、君を出産する時の体力をつけるためには少しは運動も必要なので、父さんも時々連れ添って散歩に出ている。母さんにとってこれは重労働だが、これも母さんの君を無事に産むための準備だ。

そこで、今日は、君に自信というものについて話してみたい。母さんがいま頑張って準備を重ねているのと同様に、人生には何かにつけて準備が必要で、自分自身はその準備ができる人間だという気持ちを持てることが自信というものだからだ。

人によっては、父さんがいま述べたような自信とは違う”自信めいたもの”を持っている人もいる。そういう人は厄介だ。自分に何ができるかについて正確に理解できていない中で、自分の価値を過大評価してしまい、他人に大いに迷惑をかけ信頼を失うことすらある。

一方で、必要な自信を持てずに社会でつまづいたり才能を開花させられない人も確かに多い。そういう人達は、自分が目指す到達点に自分が達していないことをもって自信を持てずにいるわけだが、自信というのは、我々が望む到達点にいるから生まれるものではない。だから「自分には必要なスキルが無いから、まだその能力が無いから」というのは自信を持てない理由にはならない。

先にも述べたとおり、自信というのは、自分が目標を立て、ゴールから逆算して必要な準備をし、目指す到達点に行くことができるという自分の努力を信じる気持ちのことだ。そして、社会に出るまでの間に、勉強やスポーツ、部活動等を通じて、努力することで自分なりの小さな成功を積み重ね、自分に”確かな”自信をつけていくことが必要だ。

そして、もちろん、時には悔しい気持ちになるような失敗や挫折を経験して、そこからまた立ちあがる経験を積むことも同時に必要だ。これについてはまたの機会にゆっくり話そう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました